たみえる珈琲店・貸本利文庫
カフェ店舗へのリノベーションです。
福岡県南部、筑後地方の小さな町にオープンした自家焙煎のコーヒーショップと貸本店。きのこ、イチゴ、アスパラガス等の産地として知られている田舎町で、近年では若い世代も多く移り住んできているこの地に【地域の新しい居場所】として新たなコミュニティの場、情報の発信基地となりうる貸本機能を併設した小さな珈琲店を計画。古民家の一部を改装して既存の中庭を取り囲むように設計を進め、より地域に開けた居場所となる様にテイクアウトコーナー、中庭へ繋がる外部テラス等も設置。地域以外の来客やイベント時にも積極的に活用できる計画とした。又、昔から近所の人々に馴染みのあるこの古民家の面影をできる限り継承できる様に、古い柱や欄間、天井板、特徴的な八角形の掘り炬燵等はあえて再利用し、新旧が一体となる違和感の無い空間とするべくデザインや使用する材料などの選定を行った。今では定期的に開催される地域のイベントやマルシェ等では多くの人たちが集い、町の中心的なアンテナ基地となっている。
■建築地：福岡県三潴郡大木町
■用途：カフェ店舗＋貸本店
■構造・規模：木造２階建ての改修工事
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